山と道のバックパックMINI ミニ

山と道というブランドのMINIというバックパックを愛用中である。

 

買ったのは昨年。山歩きでもしようかなと思っていろいろと探していた時に、少々予算オーバーではあったが思い切って買ってみた。他のブランドに物欲をそそられるものがなかった。

 

ハイキングで使ったのは、まだ大文字山と瓜生山の2回だけだが、とても軽くて背負い心地も良いのでこれは買って良かった。私の用途では、他のどのバックパックであっても不都合はないと思われる。ただ、気に入るかどうか、愛着がもてるかどうか、が一番重要なのだ。

 

手に入れるのはなかなか大変だ。ネットではまず手に入らない。ホームページをいつ見ても売り切れの商品がほとんどで、MINIも基本sold out。オークションやフリマアプリなどの個人売買でなら手に入るかもしれないが、それらを利用するつもりははなからなかった。

 

なかなか大変だと言いながら、手に入れることができたのは、京都に山食音というカレー屋兼山と道取扱店があるからだ。豆餅が人気の出町のふたば近くにある。

 

山食音を知った経緯は覚えていない。山と道の存在すらいつどうやって知って興味を持ったのか、もはや忘れてしまった。とにかく何かのきっかけで知って、山食音に行ってみて、その時はバックパックはちらっと見ただけで、メリノウールのパーカーを買ったのだった。いつか書いておきたいが、とても素晴らしく大活躍中である。このパーカーのおかげで山と道が気に入ってしまって、バックパックを買うに至ったとも言える。

 

関西在住者にとって京都にある山食音に行けば、山と道のプロダクツは手に入りやすい。とはいえ山食音は不定休でお休みも多いのでタイミングを合わせないといけない。営業時間も長くはない。行っても在庫があるとは限らない。きっと何にもないなんてことはないと思うけど、どんなプロダクツのどのカラーがあるかは行ってみてからのお楽しみである。在庫状況はホームページにアップされることもあるので要チェックである。

 

タイミングを合わせて行ったとき、希望するミニの色はそれなりに揃っていたと思う。黒を買うつもりでいた。黒なら仕事でも使えると思ったからだ。在庫もあった。ただ、他の方が熱心に検討されていたので、黒を諦めて代わりにblack heatherという色を案内され買うことにした。これはこれで唯一無二でかっこが良い。まさにタイミング、一期一会である。

 

山と道というブランドは、同じ商品でもブラッシュアップを繰り返すので、色であったり素材であったり、ディテールが販売時期により異なる。MINIも2018年まではワンサイズであったが、2019年からはMとLの2サイズ展開になった。現行のMサイズが2018年までのMINIと同じサイズとのことである。

 

Mサイズは340gであるが、black heatherだけは使われてる素材の関係上407gと少し重いらしい。但し数字上の話であって、実感としては充分軽い。めちゃくちゃ軽い。

 

背負い心地も良い。腰ではなく肩で背負う形で、重心も上にくるためか、バックパックとの一体感がある感じがする。ヒップベルトも付属するが、尖った形状が何かと引っ掛かりやすくストレスだったのではずしてしまった。ヒップベルトがなくても一体感があるので全く問題はない。

 

チェストベルトも使っていないが、オレンジ色のホイッスルが付いていて、御守り的な要素とデザインのアクセントになっていて気に入っている。2018年夏頃からはホイッスルの色がグレーになったとのことなので、買ったのは2018年夏前ということになる。グレーもシックで良さそうだ。

 

欠点は?と言われても今のところ思い浮かばない。肩ベルトの付け根が弱そうな気もするが、8kg程度のウェイトに対応とのことなので、無理な使い方をしなければ問題ないと思われる。無理な使い方とは、パソコン、電源ケーブル、クリアファイルに入れた書類やらダブルクリップで束ねた図面、スケール、バインダー、着替えまでを詰め込んだ場合である。すなわち出張時の私の使い方である。思いもしない突起がひそんでいるが、丁寧にパッキングをすると言うわけでもなく、ぎゅぎゅっと詰めこんだり片側の肩ベルトを引っ張ったりして心配になることがある。

 

背面パッドはMinimalist Padという。断熱性が高い素材で、夏場は背中が蒸し暑い。これも欠点と言えるかもしれない。ただ、冬場は暖かいのであって、スリーピングパッド代わりにもなる点はむしろ長所か。蒸れ解消用の背面パッドがオプションで販売されている。

 

バックパックひとつでこんなに心も体も身軽になれるとは思っていなかった。山と道恐るべし、である。メリノウールのパーカーもとても重宝しているし、同じ素材のTシャツ(現在ホームページに掲載なし。今後販売されるか不明)やキャップ、ショーツも検討中である。