RWC2019 9/28 土曜日 日本-アイルランド戦

「スポーツ史上最大の番狂わせ」「ブライトンの奇跡」。2015年に行われたラグビーワールドカップイングランド大会で当時世界ランク13位の日本が3位の南アフリカを破った。あれから4年、またしても日本が世界を驚かせた。

 

ラグビーワールドカップ2019で、試合当日の世界ランクで9位だった日本が2位のアイルランドに勝ったのだ。静岡の衝撃、エコパの奇跡と今後呼ばれるのだろうか。

 

アイルランドは大会開幕時には絶対的王者のニュージーランドを抜いて世界ランク1位に躍り出たほどである。初戦のスコットランド戦でも完勝した、まさに最強のチームと言える。そんなアイルランド相手に日本は自国開催だし善戦はするかも。けど勝てないよな、そんなに甘くないよな。四年前の奇跡の再来を期待はするけど、今回はちょっと厳しすぎるよな。そんな気持ちでいた。

 

先制チャンスのペナルティゴールを失敗したときには、このままズルズルとアイルランドペースになってしまうのではと思った。その後空中戦からアイルランドに先制トライを決められた。ところが日本はその後も善戦した。前半はリードされて折り返したが、ペナルティゴールでくらいつき、互角の内容と言って良かったと思う。

 

そして後半も日本は粘り強く戦った。気温や湿度の影響か、アイルランドは疲れが見え始めて、日本にチャンスがありそうな気配が漂い始めた。選手交代も上手くいったと思う。交代で入った選手が攻守に活躍、逆転のトライを決めたのも途中出場した選手だった。試合終盤、相手のパスをインターセプトしてあと数メーターのところまで追い詰めた。残念ながら掴まってしまったが、その後もトライを狙いにスクラムを選択したと思う。ペナルティゴールの選択でも良かったのでは。勝利のために時間を有効活用できるスクラムを選択したのだろうか。その辺りの戦略含め、日本は試合巧者だったと言えるのかもしれない。

 

ラグビーは番狂わせが起きにくいと言われているらしい。今回はワールドカップ史上最大の番狂わせ、前回以上の衝撃と言われている。しかし内容を見れば、日本が勝って当然といえるほど頑張っていた。勝った方が強いのである。ラストプレーでアイルランドは外にボールを蹴りこみ試合を終わらせた。負けを選択した。7点差以内であれば負けても勝ち点1を手に入れられるからのようだ。

 

ノーサイドアイルランドは日本に花道を作ってくれた。アイルランドスコットランド戦終了後にもスコットランドの選手に花道を作っていたが、今回は敗戦後にも関わらずの花道であった。日本もアイルランドの選手に花道を作って健闘を称えあった。とてもとても素敵な光景であった。良い試合であった。

 

こんな素晴らしい試合を現地で観戦できた人が羨ましい。私の父と姉が現地観戦した。ゴールポスト裏のコーナー寄りの前から5番目の席だったらしい。本来は自分が行くつもりが子供の運動会と重なって断念し、代わりに姉が行くことになったのだ。ちなみに子供は体調不良により運動会には参加できなかった。持ってない我が息子、そして自分。